アクティブラーニングにおける学習のレベル

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学校教育にアクティブラーニングが推進されています。学習指導要領案では、「アクティブラーニング」の文字が消え、学校現場はますます混乱の渦に巻き込まれています。しかし、アクティブラーニングが推進される以前から、協同学習という形で、アクティブラーニングのような教育法は存在していました。今回の記事では、アクティブラーニングにおいて、学習のレベルをどの学習者に合わせるかということについて考えてみたいと思います。
協同学習

アクティブラーニングにおける学習のレベル

アクティブラーニングでは、学習のレベルは、上位の学習者に合わせるべきだとされています。これには協同学習がカギとなっています。協同学習では、様々なレベルの学習者が学び合い、教え合うことになります。そのため、下位の学習者は上位の学習者から学習内容を教えてもらうことになります。ここで、注意しなければならないのが、上位の学習者のケアです。学習レベルが低いままだと、上位の学習者は学習に飽きてしまい、モティベーションがあがりません。ですので、アクティブラーニングでは、上位の学習者の学習レベルに合わせた課題を行うことが必要になってきます。これは「学びの共同体」では、「背伸びとジャンプ」と言われ、学習者同士が協力し合って、達成できる1段階上の学習を行うことが重要とされています。理論的には、ヴィゴツキー心理学において、Zone of Proximal Developmentと呼ばれ、学習は他者との協同により、自らの認知レベルを超えた認知的な学習を行うことが大切になってきます。以上のように、アクティブラーニングでは、学習は少しレベルの高い学習を行う必要があるのです。
学習者
しばしば、学習は学習者が満点をとれるような低いレベルの課題から始め、自信を持たせるとされていますが、アクティブラーニングでは、むしろ高いレベルの課題を達成できたことによる達成感を得ることのほうが重要です。アクティブラーニングをメタ的に考え、よりよいアクティブラーニングあるいは教育内容を考えることが、学校現場の教師たちには先決となってきます。アクティブラーニングの主体性・協同性・創造性は様々な理論的背景から成立しています。