作品鑑賞における美術のアクティブラーニング事例

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今回は美術科におけるアクティブラーニングの事例です。平成27年3月より文部科学省が一部改正を発表した「中学校学習指導要領」の第2章 各教科、第6節 美術、第1 目標には、「表現及び鑑賞の幅広い活動を通して,美術の創造活動の喜びを味わい美術を愛好する心情を育てるとともに,感性を豊かにし,美術の基礎的な能力を伸ばし,美術文化についての理解を深め,豊かな情操を養う。」という目標が掲げられています。これを踏まえ、「鑑賞」におけるアクティブラーニングの事例をご紹介します。
美術

グループで鑑賞するアクティブラーニングの授業

本分野の学習は全3単元とし、「1個々でテーマに沿って鑑賞しよう(1単元)」、「2グループでテーマに沿って意見交換しよう(1単元)」、「3作品の背景を学び理解を深めよう(1単元)」の3つの視点から学習を行います。「1個々でテーマに沿って鑑賞しよう」では、まずは個人レベルで作品の良さ、美しさを感じ取り、自身の言葉で表現します。感想は周りの友人らと意見を交換し、共感しながら美術を愛好する心情を育てていきます。「2グループでテーマに沿って意見交換しよう」では、前単元で個人レベルだったものをグループレベルに広げ、共感だけでなく新しい視点も取り入れながら意見交換を行っていきます。交換後、グループ内でテーマに沿って絵の鑑賞文としてまとめていきます。アクティブラーニングの肝であるグループ活動を行うことにより個人の時とは見方が変わり、豊かな感性を育みます。「3作品の背景を学び理解を深めよう」では、作者の人生の歩みや作品が生まれた背景を学び、作者の心情や表現意図、表現の多様性などについて考えます。ワークシートやノートを整理し、新しく得た知識や感想を発表します。 美術作品に対する情操を養い、美術文化に対する関心を高めることにより、鑑賞の能力を育てていきます。
美術
個人の感想に留まることが多い鑑賞の分野ですが、KJ法などを用いてグループで話し合うことや、作品が生まれた背景を知ることにより 、作品の味わい方の幅を広げ、多様な表現について理解を深めることが可能になります。この分野では「気付く」ための支援を心掛けていきたいと考えます。以上が中学校における美術のアクティブラーニングの事例でした。