アクティブ・ラーニングの歴史-アクティブラーニングはどうやって始まった?-

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アクティブラーニングとは、学校教育システムの中で行われている、能動的な学習方法のことです。「先生の質問に生徒が答える。」「生徒が黒板に演習問題の答えを書く。」とか、「自分の書いた作文をの発表を皆の前でする。」などです。中学高校では、すでに実施されていることです。このアイデア自体はすでに存在していたのですが、今日では、割合、バランスの問題が取り上げられています。特に学習者の「主体性」が強調されており、他の学習者との対話を通じて、学びを深めようというのがアクティブラーニングの狙いです。この「アクティブラーニング」という言葉自体は、実は大学教育から生まれた言葉です。
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アクティブラーニングの誕生

2012年8月28日の中教審(文部科学省中央教育審議会)での答申でのタイトルで、「新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて~生涯学び続け、主体的に考える力を育成する大学へ~」が出されました。ここの質的転換とは、「学生の教員からの受動的な受講から、学生が教員との意思疎通を図りつつ、お互いに刺激を与えながら知的に成長する場を創り、学生が主体的に問題を発見し、答えを見出していく能動的な学修」と説明されており、この「能動的学修」が「アクティブラーニング」とカタカナ表記されました。そしてこの表記が、教育界ではキーワードとしてよく使われるようになりました。
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アクティブラーニングの推進

その2年後、2014年11月20日に、当時の文科大臣から中教審に出した「小中高の学習指導要領{何を学ぶかということの詳細を記述したもの}を見直してください」という詰問の中に、アクティブラーニングという言葉が使われました。また、2014年12月22日の中教審の答申の中でも、高校におけるアクティブラーニングについて言及されました。「高等学校教育については、(中略)課題の発見と解決に向けた主体的、協働的な学習、指導方法であるアクティブラーニングへの飛躍的充実を図る」と答申資料の中で述べられています。また、この答申の中では、大学入試の改革のことも語られてますが、その際にもアクティブラーニングのことに触れています。これを契機に、特に私立の中学高校では、この言葉が活発に行き交うようになったのです。「総合的な活動の時間」のような一種の「お祭り」になったアクティブラーニングですが、2017年2月に発表された小中学校の学習指導要領案では「アクティブラーニング」という言葉は使用されていません。複合的な名称という理由のためだと文部科学省は発表していますが、その真意は明らかではありません。