中学校・英語科のアクティブラーニング事例(明日の授業で使えるゲーム集⑧)

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アクティブラーニングが導入されることになって、現場の教師の方々はさらに多忙の日々を極めていることかと思われます。今回の記事では、中学校における英語科のアクティブラーニングの事例として、明日の授業で使えるゲーム集を文法項目別に取り上げたいと思います。この記事が、明日の授業に悩まれる教師の方々の一助になれば、これ以上の喜びはありません。今回はthere is/are構文を中心に取り上げます。
相互理解

まちがい探しゲーム

there is/areの構文は新情報として提示する「存在」の意味を表現します。既知情報や旧情報は基本的には提示しません。それを活用して、間違い探しのゲームを行えます。ペアーになった学習者にそれぞれ類似した絵をプリントしてあるウワークシートを配布します。若干違うだけで、2の絵はほとんど同じです。それをパートナーの絵を見ずに、ことばだけで間違いはどこにあるかを探し合います。「There are four trees near the house.」などと、どこになにが「存在」するのかを言い合い、お互いのインフォメーション・ギャップを埋め合います。単純な情報伝達に重きを置いた英語使用でしたら、このようなレベルのインフォメーション・ギャップが適していると言えます。
学習者

パートナーの部屋を描くゲーム

先ほどの間違い探しがある程度親しんでこれたら、今度はさらに強いインフォメーション・ギャップを行います。学習者に紙を配布し、ペアーでパートナーの部屋の絵を描くゲームです。パートナーが「There is a book shelf on the right side of my room.」などと言い、パートナーの部屋を描いていきます。一通り情報の伝達が終わったら、お互いに絵を見せ合い、実際の自分の部屋に近いかどうかチェックします。これにより、やや機械的なインフォメーション・ギャップの活動ではあるものの、お互いの相互理解を目的とした活動になります。ことばは社会をつくるために存在し、社会はお互いの理解の進み具合で築かれるものです。英語を使用したゲームを考える際、特に使用したい文法項目がある場合は、このような相互理解が行えるかどうかを軸に考えると良いでしょう。いきなり、「話したいことを話してごらん」と学習者に投げかけても、学習者は困惑するだけです、教育と放任は異なるということをここで指摘する必要があるでしょう。アクティブラーニングは「教育」のために、十分うまく機能する方法論です。