アクティブラーニングにおいて学び方を学ぶこと

Pocket

アクティブラーニングが推進されており、現場の教師の方々は対応に追われていると思われます。今回の記事では、アクティブラーニングをうまく機能させるために、「学習者が学び方を学ぶこと」について考えたいと思います。従来の講義型の授業では、知識の伝達が重視されていたかもしれませんが、アクティブラーニングでは、学習者が主体的に動くことのできるように促すことがポイントとされています。今回の記事が、明日の授業に悩まれる教師の方々に一助になれば幸いです。
学習者

学び方を学ぶこと

従来の教育では、根気と記憶力がベースに、知識の伝達が重視されていました。しかしながら、明治時代の発展期ならばそれでもよかったかもしれませんが、21世紀の未来を生きる学習者に、そのような教育法は不適だと考えられます。そこでアクティブラーニングが導入されることになったのですが、従来の教育法とはどのように異なるのでしょうか?それは、アクティブラーニングでは、「学び方を学ぶ」ということが重視されている点です。学習者は1人1人個性が異なり、学習過程も異なります。そうした中、一律の知識伝達を行っても、ついていける学習者はいいのですが、大半の学習者を置き去りにしてしまうことになります。そこで、アクティブラーニングにおいて、「学び方を学ぶ」というプロセスを導入することにより、学習者全体を支援することを試みます。学習者に単なる知識を伝達したところで、それを受容し、自分の身体に取り入れられるかどうかは不明なままです。特に、苦手な教科・科目に対しては、知識の伝達のみで高い教育効果が生まれるとは到底思えません。そこに、「学び方を学ぶ」というプロセスを導入することによって、学習者が「学びの指針」を知ることができます。将来の目標が定まり、そこへ導かれるように、自身たちの学習をマネージメントすることができるのです。自らの学びを振り返りながら、学びを適宜チェックして進んでいくというプロセスは、将来社会人になってからも必要とされる力です。こうした教育を受けた学習者は自分の学びに責任を持ち、他者へのまなざしを忘れない「自律的学習者」へと育つことができます。
学習者
教育は、個々の学習者の興味・関心に応じたやり方とあり方で考えなければなりません。そのためには、「学び方を学ぶ」というある種の「型」を事前に提示し、学習者がそれを個人なりに活用できるよう仕向ける必要があるのです。「学び方」という材料をもとに、学習者が自分の「学び」を料理するイメージです。アクティブラーニングでは、このように学習者が自分を見つめるプロセスが重視されています。自分のことを知った学習者は、他者のことも知りたいと希望するようになり、そういう学習者が増えれば、社会全体が豊かになるのではないでしょうか? より良い社会をつくるためにも、アクティブラーニングは重要なのです。