アクティブラーニングにおけるリフレクション-日記を書くこと-

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アクティブラーニングにおいて、リフレクションの重要性が高まってきています。今回の記事では、リフレクションの足掛かりのために、教師ができることとして、「日記を書くこと」について考えたいと思います。リフレクションとは、自分の実践を自己省察しながら、他者と共有することであり、その始まりとして、日記は大いに役に立ちます。今回の記事が、アクティブラーニングリフレクションについて悩む多くの教師にとって、少しでも手助けになれば幸いです。
日記

日記を書くこと

リフレクションとは、自己との対話を行い、その成果を言語化し、他者と共有することを中心として、授業実践をはじめとする教師の仕事を円滑に進めるための営みのことです。それは、しかしながら、困難が生じるものです。まず、自分と向き合うための余裕がなく、さらに多忙極まりない教師の生活において、それを習慣化させることが難しいためです。そこで、リフレクションの足掛かりのために、比較的簡単にできることとして「日記を書くこと」について取り上げたいと思います。日記というのは、自己開示の簡単な手段です。誰にも言えないことを、日記という媒体を通じて、世界に表出させることなのです。この日記を書くプロセスにおいて、教師は1日に起こったことを振り返ることができます。毎日毎日流動的な日々を過ごすのではなく、「記録」として、日常生活を保存する機能が日記にはありますJ。また、日記によって、自己との対話が促され、自己肯定感の獲得にもつながります。誰にも知られていない自分の良さを含めた、「自分自身への気づき」がスムーズに行われ、教師は本来の自信を獲り戻るに至ります。さらに慣れてくると、日記を書くために行動するという生活習慣が形成されるのです。日記のネタになるようなことはないか…という視点から毎日を過ごすことができるようになり、日々の実践にこれまでとは違った質の意味付けを行うことができるようになります。日記という比較的簡単な手段から初めて、それをある程度蓄積してから学術的な文章に翻訳することも考えられるでしょう(デジタル媒体を好む人のための日記アプリも多く開発されています)。
日記
アクティブラーニングは確かに不可解なものです。しかし、単純否定サイドからは見えてこない「可能性」を持った教育法でもあります。このアクティブラーニングをどう活かせるかということ自体が、教師の力量にかかわってくるのではないでしょうか?そのように、自分の実践を優れたものにするために、リフレクションという手段を使って、自己を変革させることは重要なことです。そのためのスタートとして、日記の活用は役に立つのではないでしょうか?