アクティブラーニングにおけるリフレクション-自己との対話-

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アクティブラーニングにおいて、リフレクションの重要性が増してきています。今回の記事では、リフレクションにおける自己との対話を行うことの重要性について考えたいと思います。教師の中には、成長や省察を拒む人もいるようですが、そのような意識の低さでは、学習者に幸福をもたらすことは困難です。今回の記事が、悩める教師の方々にとってサポートになれば、これ以上の喜びはありません。

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自己との対話

自己との対話とは、言うまでもなく、自分自身との対話のことです。人間の心理システムというのは、自己的に生成を繰り返す自己準拠システムです。他者からの刺激はある程度受けるものの、結局自己を変革させるのは、自己のみということになります。例えば、自分の指導法は優れていると思い込んでいる若手教師だとどうでしょう?先輩教師からの助言は耳に届かないことは言うまでもなく(それ以前に、自分に対する「助言」とは何かについて、選別できない状態にあるかもしれません)、自分をさらに良い状態に変革させようという意識も乏しいことでしょう。このような教師が一番危険なのです。教師は常に謙虚で、昨日よりは今日、今日よりは明日という心構えで実践に取り組まなければなりません。そのために、自分自身と向き合うことが重要なのです。自分の強さはもちろん、弱さとも向き合えることが大切になってきます。人間というのは失敗をするとそれをごまかすものです。しかしながら、リフレクションでは、そのようなごまかしは「無意味」です。自分に正直に、自分をよりよくしようとするために、自分自身について振り返る時間を、生活の中に少しでも取り入れることが必要になってきます。自分の中にもう1人の自分を作り出し、その「もう1人の自己」との対話を行う技量と余裕が大切だということです。自分のことは自分が一番気づいているものです。ですので、他者から見られる自分というのを意識するために、自分が自分へと語り掛けるプロセスを設定しなければなりません(自己との対話には宗教的な意味合いも含まれます)。若い時から、自分は偉いという無根拠な自信を持った自身にはなりたくないものです。

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このように、リフレクションにおいては、自分を成長させるのは、他者からの働きかけも重要ではあるものの、結局自分を成長させたいという自分自身なのだということです。アクティブラーニングにおいて、自己との対話というリフレクションは重要性を帯びています。この自己との対話において、共感的に聴いてくれる第三者の役割は重要です。次の記事では、リフレクションにおける聞き手の役割について考えたいと思います。