優れた算数のアクティブラーニングの事例-筑波大学附属小学校・中田寿幸先生の実践-

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日本各地で、優れたアクティブラーニングの実践に取組まれている先生はいらっしゃいます。今回の記事では、筑波大学付属小学校の中田寿幸先生の実践について見ていきたいと思います。中田寿幸先生は小学校の算数の教師で、優れたアクティブラーニングの実践を行っています。今回は中田寿幸先生による「気づきを大切にした授業」について取り上げたいと思います。
立方体2

中田寿幸先生の実践

中田寿幸先生は、いきなり学習者に対して、「教室の体積を測ること」を促します。学習者たちは途方にくれます。1メートルの定規を使用して、教室の体積を測ります。「縦8メートル、横7メートル、高さ3メートル」で、学習者からはすぐに「168」という答えが出ます。それに対し、「ほかの子に説明してあげて」と促します。そして、「1立方メートル」の大きさについて考えさせます。中田寿幸先生は1メートルの定規で立方体を作り始めました。「何人はいれるかな?」と学習者たちにその立方体に入るように促します。身体を使って、「1立方メートルには8人の児童が入れる」ことを気づかせます。そして、「この立方体がこの教室には何個入るかな?」と学習者に考えさせます。そして、学習者に「21個が8列入る」ことを気づかせました。最後に、立方センチメートルではなく、立方センチメートルではいくつ入るかを考えさせました。「1メートルは100センチ」ということを気づかせたうえで、1000000立方センチメートルを土台に考えさせます。そして、学習者に「1立方センチメートルのブロックが、この教室には1億6800万個入る」ということを告げました。学習者からは歓喜の声があがりました。
立方体1-300x169
このように、中田寿幸先生の実践は、「体験学習を活用して、学習者に気づかせる」ことを大切にしている授業です。また、中田寿幸先生は学習者の声を大切にします。学習者から出てきたつぶやきを聞き逃さず、それをつないでいき、授業を作っていきます。ただ単に、公式を提示し、計算するのみでは体験学習にはなりません。それを使って、身近なものに宛はまめるということを実践していました。アクティブラーニングでも、実際の生活に使える能力というのは重視されており、このアクティブラーニングの理念を見事に実践している算数の授業の例でした。学習者は受動的な学びのみであれば。すぐに好奇心を失います。つまり、一方的な講義型授業のみではよくないということです。それを、アクティブラーニングのように、学習者に自ら体験させ、考えさせ、身体を使った学びを実現させる転換により、学習者の学びはかなり質が高いものになります。アクティブラーニングの優れた実践例として、中田寿幸先生の実践を参考にしてみてはいかがでしょうか?