アクティブラーニングとは!?-その効果とメリット-

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どんぐり教員セミナー023″アクティブラーニングとは(授業デザイン基礎16)

皆さんこんにちは

どんぐり教員セミナー、今回は授業デザイン基礎の16回目“アクティブラーニング”についてご説明します。

非一斉型授業の中のアクティブラーニングということになります。

従来型の授業とアクティブラーニング型の授業についての比較をしてみましょう。

従来はですね、このように先生が主役で説明が中心になっていましたが、アクティブラーニング型は生徒が主体になります。

従来型の授業は知識伝達が中心なのに対してアクティブラーニングは学び合いが中心です。

また、従来型は先生から講義が一方通行なのですが、アクティブラーニング型は双方向。

そして評価についても先生が上から評価するのではなくて、自己評価や自己の振り返りがあります。

そして従来型の授業、正解が一つだけということが多かったのですが、アクティブラーニング型では多数の正解があっても構わないといったような方向性。

それから従来型、問題が与えられて生徒が解くということに対して、アクティブラーニング型は生徒の中からも新たな問が生まれるということも多くあります。

アクティブラーニングの定義なのですが、文部科学省の用語集によりますとこのような3つのテーマが書かれています。

一つ目、教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり学修者の能動的な学修への参加を取り入れた教授学習法の総称のことを言います。

学修者が能動的に学習することによって、認知的、倫理的、社会的能力、供用、知識、経験を含めた汎用的能力の育成を図る。

三つ目が、発見学習、問題解決学習、体験学習、調査学修等、こういうものが含まれますが、教室だけのグループディスカッション、そしてディベート、グループ・ワーク等も有効なアクティブラーニングの方法である。このように定義されています。

大学におけるアクティブラーニングについて見てみましょう。

学生が参加型の授業を受ける、例えば教員が言ったことに対してコメント・質問を書かせたりフィードバックをする、理解度を表したりするクリッカーといわれるボタンのような装置を使ったり、授業の最後最初に小テストやミニレポートなどをするといったこういった参加型の授業。

それから各種の共同学習ですね、グループで共同で行うような授業。

それから問題解決、問題発見こういった課題解決・課題探求といった学修の形態。

それから次回詳しくお話ししますがPBLを取り入れた授業なども大学ではアクティブラーニングとして行われております。

よくある質問なのですが「実験や実習を授業に取り入れているのでこれでアクティブラーニングになっていますか」という問なのですが、答えとしては学修者の能動的な側面があるということではアクティブラーニングと言えると思います。

しかしですね、より広義なアクティブラーニングと呼んでいますが授業デザインの中に

協働による学びや振り返り、こういった要素が入っているものを指すことが多いようです。

アクティブラーニングが生まれてきた背景なのですが、これも今まで教育の背景についてお話ししてきましたが明治以降の大量生産、大量消費といった機械の部品のように人を

教育するということではなくて、現代は多様な価値観が求められる複雑な社会で、個人や組織で問題発見・解決できる能力が問われていますので学習者が受動的に学んでいたのでは対応できない。

またですね、学習理論の近年の研究から能動的に活動した方が定着率が高いということがわかってまいりました。

ラーニングピラミッド、先ほどの話と関連するのですけれども、よく経験する講義をただ耳から聞くだけでは定着5%と言われています。右から左へ流れてすぐに忘れてしまうということですね。

それに対して視聴覚を使ったり少しデモンストレーションなどがあると、定着率が若干上がってきます。しかし最終的には討論とか体験とか人に教えるというところ、ここが出来て初めて学習が定着したと言えるのではないでしょうか。

ですからここの部分に注目しているのがアクティブラーニングです。

アクティブラーニングのメリットですが、上手く行われれば学習の定着率が高くなる。

上手く行うにはいろいろコーチングスキルであったりファシリテーションスキルが必要となってきます。

そして2番目、社会に必要なコミュニケーション能力や協働、振り返りといったような力をつけることが出来ます。

3つ目なのですけれど、学修者が主体で授業デザインをしてありますので教師の講義の負担は減るということになります。

また学習者の習得レベルに合わせた柔軟な授業スタイルが展開できますから、多様な学びをデザインできるというメリットがございます。

逆に課題ですが講義を一方だけ一方向的にすれば終わりというわけではありませんので

授業デザイン力がより問われるとこれがより難しくなるということになります。

また、ディスカッションとか生徒のプレゼンテーション、あるいは生徒間のコミュニケーションといったような場面が増えますので、ここにあります教員のファシリテーションスキルやコーチングスキルというものが新たに要求されてきます。

そして3番目、ペーパーテストで知識を計ればいいというわけではないので、それに加えて多角的な評価が必要になることが予想されます。

今回は授業デザイン基礎の16回目、アクティブラーニングについてお話ししました。