なぜアクティブ・ラーニングが必要なのか~下村博文・文部科学大臣 G1サミット2015 特別インタビュー

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今回変えようとしているのは大学入学試験だけ変えても絵に描いた餅で変えられない、
大学入学試験と同時に高校以下の教育、それから大学そのものの教育を一緒にパッケージで変える必要があると思っています。
それが高大接続改革という言い方をしているんですね。

大学入学試験をなぜ変える必要があるかというのは今までの暗記記憶中心の、まさに20世紀型というか近代工業化社会の支えるような人材育成、その時代はもうとっくに終わっているんですね20年前から。情報化社会で多様な一人一人の持っている能力をどう引き出しながら活かしていくか。そういう社会の中で大学入学試験もこれからいろいろな課題をどう解決していくかという主体的に取り組む能力とか、人間的な感性・感覚をさらに磨く能力と、それから想像力とか企画力とか積極的に物事を主体的にまた創造的に考える能力、そのための入学試験を変えるということは当然高校以下の学習指導要領も変えていく必要があると思います。

教科は変わらないですね。たとえば国語は国語です。でも一方的に先生が黒板で授業をしてそれを板書にする、つまり暗記記憶中心のような国語教育ではなくて国語の授業の中で自ら主体的な教育能力を育むということで言うといわゆる「アクティブラーニング」というのですけれど子供が自ら、学生たちが議論しながらその中でこの物語からどういうことを読み取っていくか、それからどういうことを考えていくかというような授業の仕方も変えるという意味で学習指導要領も改めて全部抜本的にこれからの時代にあった内容に変えていく必要があるのではないかと思います。

まずは学校の先生でしょうね。
学校の先生は旧来のような授業のようなずっと何年も何十年もしてきた先生が
突然、明日から「アクティブラーニング」の新しい教育をやってくださいと言っても
やはり研修を受けてその目的とか趣旨とかやり方とかしっかり
先生まず自らが「アクティブラーニング」とは何なのか、そのための授業をどうしていったらいいのか、よく頭に入らないと先生の力量だけだったらそれは上手く行かないと思います。
ですから新しい先生をどう要請するかというのもありますけれども、今学校で教えている先生方に対してそういう新しいスタイルの教育学習を、教師としてどういうふうにやっていくかということもしっかりパッケージでいろんな形でバックアップする、そういう仕組を作っていくことが必要だと思います。

それはもう世の中が変わった、これからの時代がどうなって行くのか、その時代の変化に対して学校教育がどうあるべきか、またそういう21世紀社会の中で逞しく生きていくための教育を子どもたちに対してどう伝えられるか。
過去の延長線沿いではなくてこれからの未来を考えた時に今の教育がどうあるべきか
そういう視点から改めて考えていただきたいと思いますね。