アクティブラーニングの方向性-人工知能を生産しないために-

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アクティブラーニングの柱は「主体性・協同性・創造性」です。従来のような単なる知識だけを身に着けた学習者はやがて人工知能に置き換えられると言われています。今回の記事では、アクティブラーニング人工知能の関係性について考えたいと思います。先に言いますと、アクティブラーニングの目標とは、人工知能のような学習者を生産しないことです。未来社会と連動したアクティブラーニングの理想について考えたいと思います。
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アクティブラーニングと人工知能

アクティブラーニングの柱の1つは「主体性」です。これは自分で自ら道を切り開いていき、自分の人生を開拓できるということです。人工知能にはこれが出来ません。あらかじめプログラミングされた通りにしか動けず、自分の「意志」というものがありません。しかし、人間でもこの人工知能のような「存在」に類似したものはいるのではないでしょうか?他人に指示されないと動けず、自分で主体的に動けない。このように、人間を人工知能に育てないために、アクティブラーニングがあるのです。また、アクティブラーニングの柱の2つ目は「協同性」です。他者と協力して1つのゴールを目指すというものです。これも人工知能には不可能なことです。意志を持っていないため、自分の与えられた任務しかこなせません。他者と協力するという概念がそもそもないのです。これも、現実社会を見てみると、人間にもこのような「存在」入ると思います。組織に入っても、他者とうまく協調できず、他者を振り回すだけの「存在」です。このような協調性のない人間を育てないために、アクティブラーニングはあるのです。最後に、アクティブラーニングの3つめの柱として、「創造性」です。新しい発想をして、自分でクリエイティブに人生を動かしていくことです。これも、人工知能には不可能なことです。人工知能は「1から99以上」までを作ることはできても、「0から1を作る」ことはできません。新しい創造ということが、人工知能にはそもそも不可能なのです。これも、人間で同様のことが挙げられると思います。他人の引用ばかりして、自分のことばで語れない大人がその典型でしょう。そのような人間ではなく、「小さな芸術家」のような「存在」を生み出すために、アクティブラーニングは存在します。
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これまで見てきたように、アクティブラーニングは人工知能のような人間を生産しないために、これからますます必要とされる教育法ではないでしょうか?人工知能的な大人というのは確かにいます。しかし、それはやがて本物の人工知能に代替されてしまうでしょう。そのような学習者を「生産」するのではなく、「生きる力」を身に着けた学習者を「育成」するためにアクティブラーニングはますます重要性を帯びていくのではないでしょうか?教育と生産を混合してはいけません。