中学校における社会科のアクティブラーニングの事例(幕末の関係図)

Pocket

アクティブラーニングの柱は「主体性・協同性・創造性」です。学習者は単なる知識の習得のみではなく、自ら学んで学びたいという意識を持つ必要があります。そのためには、知識と知識の関係を結び付け、整理する必要があります。この記事では、中学校における社会科のアクティブラーニングの事例として、幕末の関係図について取り上げたいと思います。幕末の日本というのは、それぞれの藩や人間の関係が複雑で、わかりにくいものです。それを学習者に興味を持たせて学ばせる事例として、今回の事例を取り上げます。

勝海舟
 
 
西郷隆盛

幕末の関係図に関する調べ学習と発表

では、中学校におけるアクティブラーニングの事例として、幕末の関係図について説明したいと思います。学習者をグループに分けます。そして、各グループにタブレットPCを用意します。デジタルワークシートに、日本における幕末の各藩の主要人物などをまとめておきます。そして、学習者にワークシートを埋めさせていきます。長州藩と薩摩藩は京都の蛤御門の変では対立関係だったが、坂本龍馬の仲介による薩長同盟で、敵対関係をやめて同盟を結んだ。それによって、江戸幕府の崩壊につながっていく…などわかりやすく、整理していくのがポイントです。各人物についても取り上げれば良いでしょう。兵学者・佐久間象山に啓示を受けた勝海舟の下で、坂本龍馬が育った…など、人物の相関図を考えさせてもよいかもしれません。そして、タブレットPCで調べ、ワークシートを記述したら、発表の準備に入ります。タブレットPCを大型ディスプレイにつなげて発表活動を行わせると、模造紙の用意する手間が省けます。アクティブラーニングでは、協同性が重視されているので、グループの1人でも役割を果たさないと危険だということを強調します。発表の際は、「他人にわかりやすく説明する」ということに主眼を置き、聴衆もうなずきなど、良質なコミュニケーションをとることができるように気を付けます。こうして、アクティブラーニングにより、社会科の歴史の授業が、単なる知識の伝達から、主体的な学びへと蘇ります。アクティブラーニングも、様々な議論がなされていますが、良い部分は取り入れて、自分の実践の深みを増していくことが必要ではないでしょうか?