中学校における英語科のアクティブラーニングの事例(記者)

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言語とは、コミュニケーションのために使用される財産です。単なる知識、国際競争のための道具、はたまたテストのための道具という短絡的な思考から脱却し、「言語」としての英語に関する知見を深める必要があります。この記事では、中学校1年生の英語科におけるアクティブラーニングの事例として、「記者活動」について取り上げたいと思います。「中学生レベルの英語で英会話はできる」としばしば言われますが、それもきちんとした英語学習があって初めて成り立つものです。そのために、アクティブラーニングの理念は大いに貢献します。この記事が、導入期の指導で、明日の実践に困る教師の方々の一助になれば幸いです。
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“Do you~?”を使用して記者活動

まずは、中学校1年生の導入期で登場する”Do you~?”の指導を行います。この際にも、アクティブラーニングの知見を利用して、なるべく解説はコンパクトになるように心掛ける必要があります。「”do”が一般動詞の後ろに隠れている」…など生成文法の教養があると、指導に幅が広がり、わかりやすくなります。この形式と意味を学習したら、使用の段階に入ります。ペアーで記者になってお互いに質問をさせるという活動です。”Do you like AKB48?”など、あらかじめ質問文を考えさせておいて、それを暗唱させて、実際の記者活動につなげます。ペアーでの質問が一通り一段落したら、ペアーを変えて継続すると良いでしょう。この文法事項は、比較的深い意味理解を必要とするものではないと考えられるため、言語使用の活動に力点を置いた方がよいでしょう。なるべく学級の全員と交流させることを目標とすると良いかもしれません。学級での記者活動が終わったら、ALTの教師に実際に記者活動を行わせると効果的です。アクティブラーニングにおいては、主体性と協同性と創造性が重点となるため、自主的に質問文を考えさせ、時には辞書を頼りに既習事項のみではなく、自分で創造したい文を考えさせることが大切です。そして、実際の記者活動では、協力しながらコミュニケーションをとることを重点化する必要があります。聞き手も相打ちなどのコミュニケーションの要素を大切にし、協力しながらコミュニケーションを継続させることを目指す必要があります。コミュニケーションとは、参加者の協力があって初めて成立するものです。日本語という母語では聞けないことも、英語という外国語では聞けるという事案も出ています。アクティブラーニングにおいても、言語活動の充実化は重要視されています。言語に対して、教師はもっと鋭敏な感性を持つべきではないでしょうか?