中学校における英語科のアクティブラーニングの事例(好きなキャラクター)

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言語使用というのは「伝えたい」という「思い」から成立します。機械的なテスト対策では、「伝えたい」という思いを養うことは困難でしょう。英語という外国語も、テストで良い点数を取るためだけのツールではなく、もっと広い視野からの考察が望まれます。今回の記事では、中学校における英語科のアクティブラーニングの事例として、「好きなキャラクターについて質問して答える」という活動について取り上げます。使用する文法事項は助動詞の”can”です。テストの点数のみでは広がらない言語使用の幅を今回はお届けしたいと思います。
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canを使用してインタビュー活動

まずは、助動詞”can”について学習させます。アクティブラーニングの重要な点として、「解説は短く」する必要があります。学習方法については様々な議論がなされていますが、意味理解の伴わない暗唱は「意味」がありません。形式と意味を学習者の中で結び付け、これまでの既習事項と組み合わせることによって「理解」が促されます。ですので、前もって助動詞の”do”については理解をしっかりと行っている必要があるでしょう。助動詞の特性をきちんと把握し、理解したうえで、形式と意味を結び付けさせます。そして、それが終わったら、使用の段階に入ります。今回は、「好きなキャラクター」についてインタビューを行わせるという活動です。アニメでも良いし、漫画でもいいので、好きなキャラクターを選ばさせ、それをペアーで当てるというクイズ形式にしてもいいかもしれません。”Can he fly?”-“Yes, he can.”などの質問と応答を繰り返して、キャラクターを当てるというクイズです。前もって質問文は考えさせ、それを暗唱すると、暗唱に「意味」がもたらされます。アクティブラーニングでは、協同性が重視されているので、コミュニケーションを協調的に行わせるのもポイントです。話し手は「わかりやすい表現」を使用するなどの工夫をし、聞き手は「あいづち」など、「聞いている」という態度をしっかりと持たせることが大切です。信頼は短時間では築けません。しかし、壊れるのは一瞬です。家後という外国語を使用して、学習者同士に信頼関係を築かせることも、この活動の目標とすることです。アクティブラーニングでは、学習者の情意面での変容も期待できるため、良いものは良いとして、無思考的な単純否定はやめて、良いものを自分の実践に取り入れていくことが必要ではないでしょうか?自分の指導が100%正しいというような無意味な自己効力感に惑わされず、教師は一生成長していく内省的実践者である必要があります。そのためにアクティブラーニングはこれからの教育の希望になるのはないでしょうか?