アクティブラーニングにおいて「教師が教えないこと」

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アクティブラーニングでは、教師が長々と解説を行うのは歓迎されません。それどころか、教師は「教えない」ことに従事すべきだとされています。今回の記事では、アクティブラーニングにおいて「教師が教えないこと」に関して、学習者の性質から見ていきたいと思います。今回は、ルーマンの理論に依拠して語りたいと思います。学習者は心理システムという自己準拠システムから成立しており、このシステムは自己的に変革を行うものです。
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学習者は自己準拠システム

アクティブラーニングにおいて、「教師が教えないこと」はルーマンの理論に依拠して考えると「わかりやすい」です。ルーマンによると、心理システムという人間の心理をつかさどるシステムは、他者からの影響は受けるモノの、自己的に変革を行うシステムだということです。人間の細胞を考えると、細胞は他からの刺激をほとんど受けず、自身の力で再生を行います。人間の心理システムもこの細胞と同様だということです。情報が選択され、それによって伝達を受け取り、理解するシステムが心理システムです。ここでは、教師の働きかけはほとんど問題にされていません。ですので、従来は、教師が学習者に教え込むことが歓迎されていたかもしれませんが、ルーマンの理論にのっとって、アクティブラーニングを考えると、教師はただ学習者の側に寄り添うことしかできないのかもしれません。自分で成長する学習者は、例えば部活を考えるとわかりやすいでしょう。学習者は部活において、自ら課題を見つけ、その解決に至るまでの道筋を「計画」します。このような部活指導を、アクティブラーニングでは教科指導の文脈にも持ち込もうとする意図があります。教師はただ学習者の側で見守ることに従事すべきではないでしょうか?