アクティブラーニングにおける評価について―量的な評価と質的な評価―

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アクティブラーニングにおける評価は、従来の旧態依然の評価方法から変化しないといけません。従来、評価は「量的」なものに偏っていました。これからは「質的な評価」が重視されるようになるでしょう。この記事では、アクティブラーニングにおける評価について考えたいと思います。
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量的な評価と質的な評価

ここから、アクティブラーニングにおける「評価」について考えることとします。「量的な評価」とは、簡単に言えば、「数字」で評価を下すというものです。テストの点数ならびに成績表が分かりやすい例でしょう。数字というのは非常に「わかりやすい」指標ですが、それだけで現実世界の全てを査定してしまおうというのは、いささか危険な気がします。また、すべてを数字で置き換えようというのは、学習者に対する悪影響にもなりかねません。テストの点数や成績表などは「わかりやすい」ので、他人を蹴落としてまで、自分の点数を上げる、という憎悪的な発想が生まれてもおかしくはありません。これに対して、成績が上がれば、人間性も成長するではないか、という反論もありそうです。しかしながら、論理的に考えた上で、私の経験を申すと、それは逆で、人間性が成長するからこそ、成績向上への努力にもつながると考える方が自然でしょう。我々は「数字病」から抜け出さなくてはいけません。評価についてメタ認知を行うことが必要とされます。そこで、登場するのが「質的な評価」です。これは、簡単に言えば、「数字」以外の方法論で評価を下すというものです。例えば、作文を読んで、あるキーワードがいくつ入っているかという評価は、量的な評価ですが、その中身を診断するのが質的な評価です。もちろん、質的な評価は「主観」が大きく左右されます。ですので、これも簡単には肩入れできないのですが、量的な評価では困難な部分を代替する方法論として、質的な評価方法も取り上げてよいのではないでしょうか?例えば、ポートフォリオによる、自己評価なども質的な評価方法として、注目を上げています。このように、「評価」は多面的なアプローチで行わなければなりません。アクティブラーニングにおいて、量的な評価と質的な評価のいずれが適応性が良いかは一目瞭然でしょう。学習者が数字ばかり気にして、「主体性」を失うのは、アクティブラーニングにおいても、いや通常の教育においても、あってはならないことです。量的な評価方法にこだわる人は、それ以外の方法論について思慮を払うための思考を放棄しています。教師は「評価」について、もっと考えるべきではないでしょうか?