アクティブラーニングにおける教師が留意すべき3点

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アクティブラーニングは学習者の主体的な学びを尊重しますが、そのときの教師の働きも重要です。従来のような解説ばかり行う教師は、アクティブラーニングではあまり歓迎されませんが、決して何もしないわけではありません。この記事では、アクティブラーニングにおける教師が注意すべき3点を取り上げたいと思います。この記事を参考に、自分自身の実践と参照させて、よりよい実践を作り上げてください。
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解説はコンパクトに

アクティブラーニングにおいても、解説は全くしてはいけないということはありません。しかし、だらだらと長い解説は歓迎されません。ましてや無駄な雑談は控えた方がよいでしょう。よく学習者が私語をしたり、学習規律が乱れてしまうのはどうしてか?と言われますが、そのような教室ではたいていの場合、教師が無駄話をしています。教師は自身の解説をコンパクトにし、50分の授業で教師が語りかける時間は5~10分程度に抑えることが必要です。アクティブラーニングで重要なのは、あくまで学習者の主体的な学びです。
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質問を促す

アクティブラーニングにおいて、重要なのは学習者が自律的学習者になれるよう支援することです。自律的学習者とは、水から主体的に学ぼうとする学習者のことですが、これは従来の「教え込む教師」では育ちにくいです。教師は明確な答えはもっていなければなりませんが、それを学習者に容易に提供するのではなく、質問をしながら、気づかせることが大切です。ヒントを与えながら、学習者の思考がめぐるように促す必要があります。これは決して「コントロール」ではありません。コントロールならば、人工知能でも可能でしょう。人間である教師は、自身も思考力と想像力を働かせながら、より良い語りかけをする必要があります。アクティブラーニングにおいて、教師の「語り」は非常に重要な要素です。
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内省的実践者へ

教師は自分が正しいと思い込んではいけません。常に「自分の指導は適切なのか?」という反省的思考が必要です。反省をしない教師は人工知能と同じです。それは、言うならば、アクティブラーニングをはじめとしたこれからの教育には必要とされない「存在」になりうるかもしれないということです。教師は自身の実践(授業内のみならず、授業外の活動も含む)をよく記憶し、自分の言動が適切だったかを毎日振り返る必要があります。しかしこのとき気を付けなくてはいけないのは、急激に落ち込む必要はないということです。精神的な反省よりも技術的な反省に重点を置く必要があります(このあたりが巷で流行している「リフレクション」の今後の課題だと、私は考えます)。内省の目的は「より良い実践」です。実践者が回復不能になることでは決してありません。アクティブラーニングをはじめとしたこれからの教育においては、学習者のことを考えながら、より良い明日を目指す前向きな姿勢が教師には必要とされるのではないでしょうか?