アクティブラーニングにおける教師の声について

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アクティブラーニングにおいては、学習者が中心に議論がなされていますが、もちろん教師の役割も重要です。アクティブラーニングにおいては、教師は単なる情報の伝達者ではなく、ファシリテーターカウンセラーのような役割を期待されます。今回の記事では、アクティブラーニングにおける教師の「声」について考えたいと思います。従来、教師は声が大きく、元気な人材が良いとみなされていました。アクティブラーニングではそれがどのように変わるのでしょうか?
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声は小さく、ゆっくりと語りかける

しばしば「声は感情を表す」と言われます。人間の感情は声に乗って物理的世界に表出され、意味付けされます。ですので、声による感情表現というのは非常に大切なことです。従来、教師は声が大きい方が良いとされました。その教師が実行する授業もテンポが良い方がいいとされてきました。しかし、アクティブラーニングの目標は、あくまで学習者の質の高い学びです。教師はそれを妨害してはいけません。そこで、教師はできるだけ声を小さく、ゆっくりと話すことが、アクティブラーニングでは求められます。教師は大声を張らずに、学習者がしっかりと聴こうという意識をもたらすような声量で、学習者がパニックを起こさないようなペースで語り掛ける必要があります。もちろん。教師の声が小さすぎて、学習者の耳に全く入らないのは不適切です。ここでも、重要なのは教師と学習者の「信頼関係」です。学習者が教師の声を聴こうとするかは信頼関係によって変わってきます。逆に言うと、小さな声でも、学習者が教師の声を聴こうとしているということは、信頼関係が築けている証拠になります。
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ファシリテーターやカウンセラーのような教師

教師が小さな声でゆっくりと話すことにより、学習者は活発になり、学習者の学びは活性化されます。アクティブラーニングでは、学習者の主体的な学びが重要なキーワードになっています。ですので、学習者が快適に、安心して学べる環境を教師が作らないといけません。教師が大声を張り上げて、怒鳴りつける教室というのをイメージしてみてください。そのような環境で、学習者は安心して学べるでしょうか?教師はなるべく声量を落とし、ゆっくりと、ゆったりした「余裕のある態度」で学習者と向き合う必要があります。教師は自分の声と向き合う必要があります。グローバリゼーションと情報革命により、時間と空間が圧縮され、高速性が求められる昨今です。それに新自由主義の波が影響し、学習者は「他の学習者よりも速く」解答を出すことが求められてきました。そのような環境ばかりに強いられた学習者は疲弊してしまいます。アクティブラーニングを中心とした、これからの教育に必要なのは、学習者に寄り添える、安心して「学んでいいんだよ」と語りかけることのできるファシリテーターカウンセラーのような存在です。アクティブラーニングにおける教師の役割はさらなる研究が待たれるところです。その1つの「アイディア」として、教師は声を小さく、ゆっくりと話すとうことを提案しました。