ictを活用したディスレクシア(識字障がい)の学習者への支援

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人間は誰もが幸せに生きる権利を持っています。人間はみな、生まれてこなければならなかった存在です。1人1人が快適に生きるためには、ユニバーサルデザインの視点は、これからますます重要視されていくでしょう。障がいを持つ人、高齢者、外国人などの生きる権利を損なわず、1人1人がお互いを大切に思い、優しい社会にしていく必要があります。今回の記事では、ictを活用したディスレクシア(識字障がい)の学習者への支援について取り上げます。ディスレクシア(識字障がい)とは、一言でいえば、「読み書きの困難あるいは不可能な学習者」のことです。彼ら/彼女らが学びの喜びを味わえるような支援が必要とされます。
ディスレクシア(識字障がい)

ディスレクシア(識字障がい)とは?

ディスレクシア(識字障がい)とは、学習障がいの中で最も多い障がいと言われます。脳の働きが一般的な人間とは異なり、違うメカニズムによる文字の認識を行っているとされています。まずは、このような特性を持つ学習者の「生きる権利」を認めることです。中には、「読み書き能力が低い人間が多いと国家は崩壊する」という短絡的な考え方もあるようですが、全ての人間の生きる権利を守ることが大切です。まずは、「障がい」という言い方に潜む、自身らの差別性や異常性を認めることから始めなければならないのではないでしょうか?教育者ならば、どんな学習者の可能性も信じることをしなければならないのではないでしょうか?ただ文字が読めない/書けないという「特性」を持つだけで、その学習者を異端的に見ることは、人間として許されません。教師をはじめとした大人たちが「優しいまなざし」で社会を見つめることが大事です。
ディスレクシア(識字障がい)

ictを活用したディスレクシア(識字障がい)の学習者への支援 

目に弱みを持つ学習者の多くが、耳に強みを持っています。ですので、音声的な支援が効果的です。タブレットPCを使用して、教授内容を音声データとして記録するのがまずは考えられることでしょう。また、様々な支援サイト・アプリなども開発されており、これまでのアナログのみを活用した教育では困難だった支援が、今日ではできるのが事実です。タブレットPCに取り込んだデジタル教材では、音声を流すことができるものもあり、支援の幅は広がっています。教師が1人でペーパーの教材のみを使用しても、時間と労力的に適切な支援が困難だったのも昔の話で、今日のデジタル教材は、教師にも時間と労力の節約の手助けとなります。ictを活用すれば、拡大機能なども豊富です。視覚的に弱みのある学習者でも、他の学習者と同じように、学ぶ環境が今日ではあります。さらに、ictを活用した読み書き支援に関する著作も登場してきています。これらのソースをうまく活用することによって、ディスレクシア(識字障がい)の学習者も「1人の人間」として尊重され、「学び」の喜びを味わうことができます。アクティブラーニングは「1人の学習者も残すことのなく、全員が課題を達成する」という理念を掲げていますので、今後のアクティブラーニングと特別支援教育のつながりへの研究をさらに豊かにすることによって、ユニバーサルデザインはより身近なものになるのではないでしょうか?このように、「読み書きができないと国家は滅びる」というのは時代遅れの考え方になってきています。インターネットに関しても単純否定するのではなく、その「良い可能性」を活かせば、誰もが「人間らしく」生きる社会が近づいてきます。1人1人がお互いを「人間」として大切に扱うことで、真のユートピアは訪れるのではないでしょうか