小学校におけるictを活用した国語科の授業の事例(本の紹介)

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小学校教育は、従来のアナログ式の教育でも良いのではないか?という声も聞こえてきそうですが、ictを活用すれば、その教育の質が深まります。今回の記事では、小学校におけるictを活用した国語科の授業の事例として、本の紹介という活動について取り上げたいと思います。読書教育というのは、児童期から「適切」に行わなければなりません。ただ単に「本を読め」と言って学習者が本を読むほど、教育は単純なものではありません。今回の記事では、学習者に対する読書への意識の芽生えを発掘する活動として、国語科の事例を取り上げます。
本

本の紹介の仕方について学ぶ

今回は小学校向けの読書教材の例として「泣いた赤おに」を取り上げます。まず、「泣いた赤おに」を学級全体で読みます。ここは従来の指導法でよいかと思います。このときも、大型ディスプレイなどに、挿絵などを流しながら読んでくと、文字情報と絵の情報が結びつき、臨場感がわきます。そして、この物語を例として、「本の紹介の仕方」について学びます。小学校における教育ですと、「あらすじの簡単な要約→好きな場面の紹介と音読→感想」というシンプルな型でよいでしょう。学習者のレベルに合わせ、学習者の自主的な学びを待ち、引き出すのが教育です。決して、学習者を焦らせてはいけません。最近はこの「待つ」という教育において最も大切で難しいことができない教師が多いと聞きますので、ここは注意する必要があります。
学習者

本を紹介する

「泣いた赤おに」を例として、本の紹介の仕方を学んだら、実際に学級でペアーになって「泣いた赤おに」の紹介をします。本の紹介の活動が終わったら、ペアーで振り返りをさせ、さらに良い紹介の仕方を自分たちで考えさせます。このとき、紙芝居などを作ると、創造性を重視するアクティブラーニングにさらにつながり、効果的です。授業での活動が終わったら、学習者にタブレットPCを持たせます。タブレットPCの取り扱いには十分に注意して、事前指導が必要です。タブレットPCの役割は、家庭における「本の紹介」をビデオ録画させることです。学習者が家族の人に本を紹介する場面をタブレットPCで録画します。これによって、学習者と家族の人間関係の構築にもつながります。もちろん、家庭によっては実施困難な家庭もあると思いますので、事前に学習者の情報をきちんと収集しておく必要があります。本は最初は、例の「泣いた赤おに」でいいでしょうが、実施回数をこなしてきたら、学習者に自分で本を選ばせるのも大切なことです。タブレットPCに録画してきたら、授業でその動画を大型ディスプレイに流して、学級全体で共有します。学級全体で「試写会」が終わったら、感想をワークシートにかかせます。こうして、「本の紹介」という活動を通じて、学習者が少しずつ、自分で本を読むようになることを手助けできるようにするのが、この活動の最大の目標です。何度もいいますが、学習者を焦らしてはいけません。学習者が自発的に動くようになるまで、負の刺激を与えず、じっくり待つことこそが教育ではないでしょうか?アクティブラーニングも、この「待つ」ということが体せうな要因になっているのではないでしょうか?