中学校における英語科のアクティブラーニングの事例(関係代名詞)

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英語教育を受けても、英会話の能力がつかないと言われていることは以前の記事でもお伝えしましたが、ちょっとした文法事項を使用した英会話なら、学校教育の範疇でも実行可能です。この記事では、中学校における英語科のアクティブラーニングの事例として、関係代名詞を使用した会話のゲームについて取り上げます。いきなり「ペラペラ」と英語を話せるようになることは不可能でも、少しずつ英語の会話を授業に取り入れることは不可能ではありません。この記事が、アクティブラーニングの活用例として、少しでも未来の英語教育に役に立てば、これ以上の喜びはありません。
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関係代名詞を使用した伝言ゲーム(チーム)

このアクティブラーニングを活用した活動において、教師はまず関係代名詞を学習者に定着させている必要があります。「意味順」などを用いて、学習者がパニックを起こさないようなコンパクトな説明が必要とされます。しっかりと学んだら、関係代名詞を使用したゲームの始まりです。まず、座席の列ごとにチームを組ませます。そして、1番先頭に座っている学習者以外は黒板を見ないように促します。そして、教師は日本語で何か単語を板書します。例として、「犬」としますが、これを先頭の学習者に理解してもらったら、その「犬」という単語を消します。そして、先頭の学習者は後ろを向きます。2番目の学習者は前を向いて、伝言ゲームを行います。このとき、直接「dog」という単語は使用してはいけないルールを作っておきます。学習者は「an animal that we love.」「an animal that is cute and barks.」など、関係代名詞を使用して「犬」の説明をします。10秒経ったら教師は合図をして、先頭の学習者は前を向き、2番目位の学習者が後ろを向き、3番目の学習者が前を向きます。そして、先ほどの伝言ゲームを続けていくわけです。最後の学習者まで順番が済んだら、その最後の学習者に前に来てもらい、「犬」と言えれば正解です。正解したチームには得点を与え、レース風にすると雰囲気が出るでしょう。
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関係代名詞を使用した伝言ゲーム(ペアー)

先ほどは列ごとのチーム戦でしたが、それが2~3回終わったら、今度はペアーでこの関係題名を使用した伝言ゲームに取組ませます。これにより、協同学習の要素が取り入れられるわけです。座席の左右の学習者を1つのペアーに指定しておくとよいでしょう。左側の学習者をA、右側の学習者をBとし、Aの学習者はまず、黒板を見ます。Bの学習者は目をつむります。教師は例えば、「米」と板書し、Aの学習者全員が見たら、それを消します。このとき、Aの学習者には立たせ、理解したら着席させるとわかりやすいでしょう。そして、ペアーごとに伝言ゲームを開始します。今度はたった1度の伝言で終わりますので、先ほどのチームごとのゲームより、難易度の高い単語を選ぶとよいです。20秒たったら合図をし、解答を言います。それが終わったら、今度はBの学習者がAの学習者に伝言する番になります。ペアーごとのゲームでは、レース風にすると、学習規律の問題や闘争心の問題から、困難が生じるでしょうから、「関係代名詞を使用すると、人や物の説明に役に立つ」ということを実感させることに焦点を置くと良いでしょう。以上、中学校における英語科のアクティブラーニングの事例として、関係代名詞を使用した伝言ゲームについて取り上げました。学習者の習熟度によって、内容を変更することも必要です。口頭のみの説明が困難ならば、まずは紙に書かせて、それを見ながら伝えるなど、工夫も必要です。英語の文法事項は独立した概念として捉えると、単なる学習事項、特に受験に必要な学習事項にのみとらわれてしまいますが、実際の言語使用場面に照らし合わせることで、生き生きとした言語に生まれ変わります。主体的な学びであるアクティブラーニングを実現させるために、英語は学ぶものから、使用するものに変わっていかなければならないのではないでしょうか?