高校における英語科のアクティブラーニングの事例(リテリング)

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アクティブラーニング以前の問題として、英語の授業を受けても話せるようにならないという声は長い間聞かれるものでした。しかしながら、学校教育のみで学習者が英語をペラペラと話せるようになるのは、かなり困難です。学校教育で取り扱うべき英語の会話というのは、基本的事項に集中し、後は学習者が自学的に、会話の向上に努めるべきです。この記事では、その英語の会話の能力を培うためのヒントとなる、高校における英語科のアクティブラーニングの事例として、リテリングを取り上げたいと思います。
物語

リテリングとは!?

リテリングについて説明をします。まずは、教科書の本文について学習します。そして、教科書の絵などをヒントにし、自分のことば(英語)でストーリーを話す活動です。英語の理解の能力と表現の能力を統合した技能が必要になり、かなり高度の英語力が必要となります。また、文章の「流れ」をつかむ必要があり、作家などに必要な「物語る力」も必要とされるのがこの活動のポイントです。アクティブラーニングの柱になっているのは、協同学習創造性であり、活動方法を工夫すれば、その両方を達成することができます。英語と向き合うという学習方法でもあり、学習者の本気をかいまみることができます。
高校生

ペアーでリテリング!

まず、文章の流れを何かしらで示します。先に挙げた教科書の絵などを拡大コピーするなどのように、なるべく教師の労力にならないような工夫が必要です。それを黒板に貼り付け、キーワードを板書します。そして、ワークシートとして、文章の要約文を印刷したものを学習者に配布します。このとき、黒板に板書したキーワードを( )抜きにしておきます。それを学習者が口頭で要約の文章を完成させると良いでしょう。まずは、学級全体で、黒板を見ながら、予行練習をします。ある程度、練習が出来たら、ペアーになって先攻の学習者が「英語の会話」をします。後攻の学習者は、先攻の学習者がつまったりしたら、ヒントを与えるなど、協同的な活動になるように気を付けなければなりません。先攻の学習者が会話を終えたら、後攻の学習者にターンが譲られます。聞き手となる学習者もあいづちを打つなど、実際のコミュニケーションを想定すると、良い雰囲気になります。ペアーである程度練習させたら、全体の前で再演させます。この「全体の前での再演」は、あらかじめ予告しておけば学習者のいい意味での緊張感があがります。しかしながら、協同学習で重要なのは、失敗しても、それをからかったり馬鹿にしたりせず、応援するような雰囲気作りです。もちろん、失敗を失敗のまま笑ってごまかすようになると、学習者は進歩しませんが、バランスを取って、学習者が安心して学び合える空間を、教師は常に作る努力を怠ってはいけません。以上、協同学習によるリテリングの活動について取り上げました。教師と学習者の協同アクティブラーニングは成立するのではないでしょうか?