高校における英語科のアクティブラーニングの事例(グループで問題演習)

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アクティブラーニングを急進的に取り入れようと思っても、なかなか困難だと言われています。しかしながら、従来の授業に「グループワーク」を取り入れれば、アクティブラーニングの基礎を達成することができます。今回の記事では、高校における英語科のアクティブラーニングの事例として、グループで問題演習を行う実践について取り上げたいと思います。このアプローチならば、従来の授業に少し追加要素を加えるだけで実践できるので、是非とも参考にしてほしいと思います。
協同学習

宿題で1人で問題を解く

まずは宿題として、問題に学習者1人で取り組ませます。このとき、わかることとわからないことをきちんと区分することが大切です。全てを1人の力で解けなくても問題ありません。テストの点数のみに焦点を当てるのならば、学習者1人で全ての問題を解かなくてはならないと思うでしょうが、次に学校の授業で行う協同学習がこの実践の柱なので、1人で全てを解けなくても焦らしてはなりません。宿題の量も多すぎないような配慮が必要です。自分の力で分かる問題と分からない問題を分けることが、この段階では大切です。
協同学習

グループワークで協同的に問題に取り組む

では、宿題で1人で問題を取組ませたら、実際に学校の授業でグループで問題に取り組ませます。このとき、グループで1人でもやる気が出ず、問題演習に参加しない者が現れないような留意が必要です。グループ内では、答えを見せ合うことも許可します。しかしながら、このとき、すぐに答えを言うのではなく、ヒントを与えて、他の学習者に「気づかせる」ことが大切です。この過程で、教師は「協力しなさい」という高圧的な指示をするのではなく、「協力できていますか?」と問いかけることが重要になってきます。さらには、協調的でない学習者がいたら、その学習者を?りつけるのではなく、他のきちんと協力できている学習者に「あの子は協力できているかな?」などと問いかけることが肝心です。グループのメンバー全員が全問解けたら、教師からグループに解答を渡します。このとき、個々の学習者に解答を渡してもいいのですが、グループに1枚用意しておいてもよいです。答え合わせをするときも協同学習の要素を取り入れることができます。自分の答えや点数ばかり気にするのではなく、他者にまで配慮が及ぶような仕掛けが必要です。授業の最期に、「これからの時代は、1人でよい点数を取ることが目的ではなく、友達と協力し合って高めあうことが大切になる」という趣旨のことを語ります。これにより、アクティブラーニングに懐疑的な学習者、さらにはその背景にいる保護者のサポートも促すことができます。アクティブラーニングは単なる流行ではなく、子どもたちの未来のために開発されたアプローチです。その重要性を、教師も知っておいて、学習者や保護者の理解を求めることが必要ではないでしょうか?