高校における家庭科のアクティブラーニングの事例

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家庭科の授業というのは、調理実習などの活動も豊富で、現在注目されているアクティブラーニングの要素が十分にある教科でした。この記事では、近年注目されるアクティブラーニングの要素をさらに取り入れた新しい家庭科の授業について取り上げます。調理実習などの活動のみならず、座学にもアクティブラーニングの要素を導入していくことが大切になってきます。 ディスカッション

身近な物事についてディスカッション

家庭科教育とは、実践的・体験的な学習を通じて、家族や家庭、消費、衣食住など、我々の身近な物事について学んでいく教科です。従来は、この「体験的な学習」は調理自習や被服実習にのみ焦点が当たっていたと思われます。しかしながら、座学の時間にもアクティブラーニングの要素を取り入れることは十分に可能です。例えば、サービスについて考える際。自分たちの身近なサービスの仕事について、まずは1人1人に考えさせます。そこから、グループによるディスカッションにまで持ち込んでいくのです。さらには、インタビュー活動などのホームプロジェクトなどを課題として取り上げ、主体的な学び、体験的な学び、協同学習の要因を増やしていくことが大切かと思われます。
調理実習

合宿で家庭科のアクティブラーニング

さて、従来の調理実習という活動をさらに、アクティブラーニングとして洗練させるために、今回は「合宿」を取り上げたいと思います。合宿を通じて、調理を行う機会を増やすのです。さらにこの合宿の狙いは、「衣食住」について、共同生活を通して、体験的に実感させていくことが可能になります。将来、家庭を持つ学習者がほとんどでしょう。これまで自分たちはいわば「守られる側の家庭人」として生活を送ってきたと思います。この合宿を通じた学びでは、「守る側の家庭人」としての自覚を芽生えさせ、実際に体験的に学んでいくことが可能です。合宿のレクリエーションに、家庭に関するロールプレイなども盛り込み、この短期的な集中学習の時間は、「家庭科の雰囲気に漬からせる」という時空を提供することが可能になるのです。もちろん、危機管理など、注意しなければならない事項はたくさんありますが、アクティブラーニングの先進的な事例として、これらの学習活動を、家庭科の授業に導入することが重要になってきます。人は他人とのコミュニケーションによって育ちます。「人は人によって人になる」という言葉で、この記事を締めくくりたいと思います。