高校におけるictを活用した英語科のアクティブラーニングの事例(翻訳サイトを活用して)

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高等学校における英語、とりわけライティングの授業は、従来、紙の辞書を使用して、英作文を行うものでした。この記事では、翻訳サイトを活用した、高校における英語科のアクティブラーニングの事例について紹介します。翻訳サイトも多数登場し、便利な世の中になっています。翻訳サイトにより、人間は置き換えられるのではないかという懸念もありますが、逆に翻訳サイトを活用することによって、質の高い学びが実現します。
ライティング

翻訳サイトを活用して自分の英作文をチェック

アクティブラーニングの理念の1つは「主体的な学び」です。翻訳サイトを用いることによって、この「主体的な学び」が促進されます。ここでは和文英訳を例にします。少し長めの和文英訳の問題を準備し、学習者に各自英作文を行わせます。このとき、学習者が背伸びをすれば達成できるような、少し難易度の高い課題を与えることがポイントです。各自で英作文が終わったら、各グループにノートPCを用意し、翻訳サイトにアクセスさせます。グループで協同しながら翻訳サイトを使用して、自身の英作文を洗練させていきます。このとき、グループで、翻訳サイトの効果的な扱い方について考えさせることもポイントです。このとき、教師は学習者の英作文を「添削」はせず、教室を周りながら、学習者が翻訳サイトをうまく活用できているかを確認する仕事に従事することが大切です。このように、翻訳サイトを用いれば、学習者が主体的にライティング活動を行うアクティブラーニングが実現します。
ノートPC

グループごとに英作文の発表

一通り、翻訳サイトによる翻訳が終了すれば、各グループに小さなホワイトボードを用意します。グループの話し合いで出てきた「良い英作文」を整理させ、グループの代表の作品を決定させます。それをホワイトボードに書かせ、教室の前に持ってくるよう促します。ここからが、従来のライティング指導と類似するのですが、教師がライティングの添削を行う際、教師が好む英語の表現に近づけることに焦点を当ててはだめです。そうではなく、例えば「もっといい表現はないか?」などと声をかけ、グループで翻訳サイトを再度活用させます。そして、グループで発表した作品を、さらに洗練させていくのです。ここで重要なのが、「教師は教え込むのではなく、学習者に気づかせる」ことです。あくまで学習者が主体になって、答えを出していくことを仕掛ける必要があります。翻訳サイトを用いた英語科のアクティブラーニングは、あくまで学習者の主体的な学びを支援するものではなくてはなりません。