高校におけるictを活用した英語科のアクティブラーニングの事例(”I have a dream.” のスピーチ)

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英語科において、スピーチは重要な役割を果たしてきました。将来、社会に出てからプレゼンテーションを行うためにも練習になり、良い学習活動となっていたのです。今回の記事では、高校におけるictを活用した英語科のアクティブラーニングの事例として、従来のスピーチの授業にictの要素を追加した学習活動について取り上げたいと思います。題材の例はキング牧師による“I have a dream.”です。
スピーチ

大型ディスプレイで”I have a dream.”の動画を視聴

まずは、クラス全体で“I have a dream.”の動画を大型ディスプレイで視聴します。このとき、教室は少し暗くして、映画を鑑賞するような雰囲気を作ればよいでしょう。動画を視聴したら、気づいたことなどに関して、ペアーやグループで共有させます。アクティブラーニングの根幹部分である協同学習も忘れてはなりません。また、キング牧師のスピーチの背景について学習しておく必要があります。キング牧師の生い立ち、家族、当時のアメリカにおける黒人について、文化的な学習を行っている必要があります。そのような活動は社会科の授業で行うべきだという批判もありますが、言語のみに焦点を置いた英語科の授業というのは希薄なレベルになってしまいます。文化や社会など、言語を広い視野から見つめ、学習を行っていくことが大切です。全体で”I have a dream.”の視聴が終わったら、学習者個別でその練習をしていきます。
黒人

タブレットPCで個別に練習

学習者個人個人にタブレットPCを用意するのが理想です。それが困難ならば、グループに1つでも構いません。タブレットPCを使用すれば、先ほどの”I have a dream.”の動画を自分たちのペースで見返すことができます。このとき、発音や表情、身体表現と言った細部にまで注目させることが大切です。さらにタブレットPCを利用すれば、学習者の動画を撮影することもでき、メタ学習的な取り組みが可能になります。練習が整ったら、学習者に”I have a dream.”のスピーチ原稿を暗記させ、1人1人にスピーチを実施させます。このとき、クラスの教卓に立ち、スピーチを行わせるのが最終的な目標ですが、情意フィルターの面からも、学習者に緊張感とストレスを与えないような工夫が必要です。まず慣れていないころは、廊下に教師が椅子を2つ持っていき、教師の前だけでスピーチを行わせると良いでしょう。段階を踏んで、学習者が自信をつけたら、全体の前でのスピーチにつなげることも可能です。社会で生きる力を養うためにも、スピーチ活動は是非とも英語科の授業に取り入れ、アクティブラーニングを実現させたいものです。