中学校におけるictを活用した美術科のアクティブラーニングの事例

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アクティブラーニングにおいて「創造性」というのは重要なキーワードになっています。学校教育における美術科の授業は、その「創造性」を養うために、重要な教科です。単なる情報教育としての美術科の授業を実践するだけでなく、学習者の創造性を向上させる美術科の授業において、アクティブラーニングとictは重要な要素になります。この記事では、中学校におけるictを活用した美術科の授業の事例について紹介します。これまでの美術科の授業とアクティブラーニングではどのような差異が生じるのでしょうか?その点に注目しながら、お読みいただければ幸いです。
デジタルカメラ

デジタルカメラで写真撮影

まずは、学習者1人1人にデジタルカメラを用意します。授業内外の時間を利用して、学習者にデジタルカメラで写真を撮影させるのです。このとき、デジタルカメラの使用方法や著作権の問題については十分に事前指導を行っていく必要があるでしょう。また、あらかじめ写真撮影のターゲットとなる風景や物などの「テーマ」を指定している必要があります。そして、アクティブラーニングの重要な要素である協同学習を活かすために、学習者同士で、写真について語り合わせる交流の時間を設けることも大切です。学習者にデジタルカメラで写真撮影を行わせたら、その「作品」を電子黒板に投影します。これによって、学習者全体で、1人1人が作った作品を共有することができます。
デジタルカメラ

電子黒板を使用して美術の作品の鑑賞

ここで電子黒板を使用するのは、拡大や縮小などの機能を使って、鑑賞の幅が広がるためです。従来の美術科の授業では、学習者が作った作品をそのままアナログの形式で鑑賞することしかできませんでした。しかしながら、電子黒板などを活用することによって、作品の細部にまで及ぶ鑑賞が可能になり、学習者が気づかなかった「美」の追求を行うことができます。電子黒板に映し出された写真という作品を見ながら、学習者同士で、作品の良い点について自由に語り合わせます。このとき、机は設置していない方が、自由な学び合いにとっては良いでしょう。本当に美術館などに行ったときのように、自由に学習者に語り合わせることが大切です。これによって、アクティブラーニングの主眼である協同学習体験学習の両方を味わうことができます。自由に語り合わせたら、それを全体で共有することも重要です。1人で考えていては気づかなかったことも、誰かと語り合えば広がります。さらに、それを全体で共有することで、価値観と意味というものは揺さぶりがかかってきます。美術科の教育を、単なる情報教育としてのみとらえるのではなく、真の「美」を追求する芸術の探求として捉えることが重要になってきます。