中学校におけるictを活用した理科のアクティブラーニングの事例

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理科の授業は、実験なども豊富に行われ、アクティブラーニングの体裁をとることが一番可能になっていた教科でした。しかし、ictを駆使すれば、さらに質の高いアクティブラーニングを実施することが可能になります。この記事では、中学校におけるictを活用した理科アクティブラーニングの事例について紹介したいと思います。実験以外でアクティブラーニングの要素をどのように取り入れるのか?今回はそれがポイントになってきます。
グラフ

表計算ソフトでグラフ化

理科の授業では、実験結果をグラフによって「見える化」することが多いものです。従来の授業では、教科書やノートにグラフを作成することがほとんどだったと思われます。表計算ソフトを使用すれば、学習者1人1人が効率的に、効果的にグラフ作成が可能になります。コンピュータの使い方をまずは学習者に指導し、表計算ソフトの指導にまで持ち込みます。タブレットPCを各グループに配布し、グループごとにグラフを作成すれば、アクティブラーニングの主眼とする「協同学習」の要素も取れ入れることができます。もしかすると、従来の授業では、教師が主体となってグラフを作成し、学習者はそれを模写するのみだったのかもしれません。しかしながら、表計算ソフトを使用すれば、学習者が体験学習発見学習を経験することができ、学習者が主体的に動くアクティブラーニングを実現させることが実現します。

書画カメラで細部にこだわった学習

さらに、書画カメラというictツールを使用すれば、これまでの実験をより細部にこだわった、ディテールを重視した学習へとつなげることが可能になってきます。例えば、顕微鏡で生物などを観察する際、従来の授業では、学習者1人1人が顕微鏡を覗く必要がありました。書画カメラを使用すれば、教師が顕微鏡を覗くだけで、それを学習者全体に共有することができるようになります。時間と労力の効率化のみならず、そもそも実験があまり好きではない学習者のこころのケア―も同時に行うことができます。アクティブラーニングは1人の学習者も残さず、学びを深めていくことが先決とされますが、学習に意欲的ではない学習者がいることも事実です。実験のような作業が苦手な学習者などのこころにまで寄り添わなければ、質の高いアクティブラーニングは実現しません。学習者1人1人を大切にするという精神が、アクティブラーニングの成功には不可欠です。そのためには、ictツールがこれから重要な機能を果たすことになってくるでしょう。
顕微鏡