アクティブラーニングによる部活動の指導

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アクティブラーニングの普及によって、学校における部活動の指導にも変革が起きようとしています。指導者が一方通行的に知識や技能を伝達するのみならず、部活動に参加する学習者が主体的に活動し、学習していくように、部活動指導も変換することが求められるようになってきたのです。この記事では、アクティブラーニングを背景とした部活動指導の在り方についてまとめたいと思います。
部活動

生きる力を身に着ける部活動

部活動指導は学習者に「生きる力」を身に着けさせる「人間教育の場」です。部活動は運動部と文化部に大きく分かれますが、そのほとんどが「他者と協力するチームプレー」によって行われるものです。その過程では、単純な「勝ち-負け」の構造ではなく、「いかに人間として成長するか」という人間教育的な発想の元、活動が行われる必要があります。さらに、1人の学習者も残さず、「全員で」成長することが求められているのです。これは、アクティブラーニングにおける「協同学習」の理念と合致するものです。学習者が協力しながら、1人1人を大切にし、全員で課題達成を目指す協同学習は、まさに部活動指導で重視されるべき理念ではないでしょうか?このように、学習者には、将来社会に出た時に必要とされる「生きる力」を身に着けさせることが、部活動指導とアクティブラーニングで共通の目的とされているのです。
部活動

グループ活動で学習者の成長を目指す

そこで、従来の一斉指導の発想から切り替えて、グループごとに体験活動をさせることが求められます。様々な学年や性別、背景を持つ学習者が集まる部活動では、一律の指導を行うのは困難です。そこで、学習者たちに「委ね」、任せることが必要となってきます。もちろん、学習者は未熟なので、自分たちだけの力で成長をするのは困難です。そこで、学年が均等にいなるように、グループに分け、高学年の学習者をリーダーにし、グループごとに活動をしていく仕掛けが重要になってきます。グループごとに活動を「協力しながら」行い、それぞれの成長や学びを「点検」させることが大切です。グループで実際の部活動の体験を行わせるのみならず、「ミーティング」も充実させ、自分たちの思考力で、自分たちの成長を促すことを行っていかなければなりません。具体的な例として、鶴岡工業高等専門学校など先進的な学校では、このようなアクティブラーニングを駆使した部活動指導が実際に行われています。でもこのように、部活動は、アクティブターニング、とりわけ協同学習が力を発揮しやすい「複式学級」の体制を取っていることが通例であるため、その特性を活かし、アクティブラーニングの良い部分を積極的に取り入れた部活動指導が今後のカギとなってきています。アクティブラーニングの実際的な活動を充実させ、部活動指導をより質の高い時間にすることがこれから求められるのではないでしょうか?