進化する図書館-アクティブラーニングの影響を受けて-

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大学の図書館が進化しています。従来の図書館と言えば、「1人で静かに読書する場所」というイメージが強かったかもしれません。しかし、2017年度より入学してくる学生からはアクティブラーニングを経験しており、その時代の流れに合った図書館のあり方が問われています。この記事では、新たな学びの場としての「Liveラリー」について取り上げたいと思います。
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1.なぜLiveラリーが必要なのか!?

時代の流れとともに、学生たちには「思考力・判断力・表現力」が求められるようになってきています。企業も大学には「双方向型、学生参加型、体験活動などを含む多様な授業」を求めています。高校生の保護者や教師の認識でも、これから必要とされる力として「主体性」が挙げられています。このような流れとともに、アクティブラーニングの重要性がますます広がりつつあります。この背景を基に、大学の最大の学びのメディアである図書館も進化をする必要が出てきたのです。
参考:
空気を読む力はあって当然。企業が今の若者に求めているのは「主体性」と「実行力」
主体性を持つこと

2.Liveラリーの特徴

以上のような文脈の中、大学図書館は「Liveラリー」として進化しようとしています。Liveラリーの特徴としては、(1)グループワークやプレゼンができるスペース、(2)国際交流ができるスペースが挙げられます。(1)グループワークやプレゼンができるスペースですが、アクティブラーニングを経験する学生たちは、自分の意見や思考を他者と共有することを求められています。1人で学習を行うのみならず、他者と協調して学びを深めていくことが求められているのです。そのために、他者と自由に議論が出来、自分の意見や思考を表現できる「居場所」が必要とされます。Liveラリーでは、グループディスカッション、大人数を前にしたプレゼンテーションが行えるスペースが設置されています。そして、(2)国際交流ができるスペースですが、アクティブラーニングの下で学んでいる学生たちは、多種多様な価値観を持つ「他者」と交流を行うことが求められています。そのために、大学の留学生たちと自由に交流し、意見が交換できる環境が必要とされます。Liveラリーでは、日本語を禁止し、留学生たちと自由に交流できるスペースが確保されています。このように、Liveラリーでは、学生たちの「思考力・判断力・表現力」を養い、「主体性」を持つ学生の育成ための仕掛けを取り入れた図書館づくりが行われています。
参考:
2017年のトレンド予測
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3.結論

従来、「学び」とは1人で黙々と行う概念として捉えられてきました。しかしながら、現在の流れでは、「学び」とは、他者と協力しながら、双方向性をもって発展していく概念として捉えられているのです。そのような「質の高い学び」を実現させるために、Liveラリーは一助となっていくことでしょう。質の高い学習は、安心できる環境から始まります。大学の施設も、これからの時代に必要な学びを実現させるための、「新しいメディア」に生まれ変わることが求められれているのです。