英語科のアクティブラーニングの事例(田尻悟郎先生の事例)

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アクティブラーニングが注目される前から、アクティブラーニングの趣向で授業実践を行ってきた実践者は数多く存在します。その中で、今回の記事では、英語科の田尻悟郎先生について紹介したいと思います。田尻悟郎先生の実践を全て取り上げることは、とても不可能なので、今回はその実践の「ティーチャー制度」について取り上げたいと思います。
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1.田尻悟郎先生とは

田尻悟郎先生は、現在関西大学外国語学部の教授をされています。その前は、島根県の公立中学校で教師として実践を積んできた「実践者」です。赴任当初は困難校の生徒たちとの格闘に悩み続けました。スパルタ教師として、生徒とぶつかり合い、時には生徒に恨まれることもありました。しかし、それを乗り越えて、「英語教師=エンターテイナー」という理念を持つに至り、優れた英語授業の実践を残してきました。日本の英語教育で最大の栄誉とされるパーマー賞も受賞しています。そんな田尻悟郎先生の英語授業実践はアクティブラーニングの掲げる理想の授業像となじみが良いと考えられます。その実践例として、「ティーチャー制度」について紹介します。
参考:
wikipedia「田尻悟郎」

2.ティーチャー制度

ティーチャー制度とは、一言でいえば、「学習者にティーチャー(教師)になってもらう」という取り組みです。授業中に、早く活動を終えた学習者を「ティーチャー」に指名し、他の学習者への添削、フィードバックなどを任せます。その間に、田尻悟郎先生は、他の習熟度が低い学習者に寄り添い、個別に指導していきます。この「集団授業の中に、個別指導を取り入れる」という工夫は、英語教育界でも注目されました。さらに、学習者同士で学び合い、教え合いをすることによって、学習者同士の人間関係の構築などにもつながります。単なる知識の伝達のみならず、学習者同士で学び合い、教え合うことで、「生徒指導」も行う優れた実践として知れ渡ってきました。この実践こそ、アクティブラーニングの先駆的存在ではないでしょうか?アクティブラーニングの掲げる「協同学習」と「創造性の育成」を取り入れ、実際に成功した事例として挙げることができます。
参考:
田尻悟郎のWebsite Workshop
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3.結論

今回の記事では、アクティブラーニングの成功例として、田尻悟郎先生の授業実践の中から、「ティーチャー制度」を紹介しました。もちろん、この授業実践を成功させるためには、ッ田尻悟郎先生の血のにじむような努力があったことは事実です。また、お互いの違いを肯定的にとらえられる環境づくりの重要性も、田尻悟郎先生は指摘しており、単純な事案としては上げられないことも事実です。しかし、この事例を1つの「ヒント」として、日々のアクティブラーニングの実践に取り入れていくことには、大きな意義があるのではないでしょうか?