ICTアクティブラーニングツール3選

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近年、教育業界では「アクティブラーニング」が話題を集めています。学校教育においては次期改訂学習指導要領のキーポイントとされていることもあり、創造的に課題を解決していくために必要とされている知識や能力の習得、思考力・判断力・表現力などを育成する上で欠かせない学習スタイルです。とくに、ICTの導入により、より合理的かつ効果的に学習を進めていけるよう、様々なツールが開発され、学びの深化に重要な役目を果たしています。代表的なツールをご紹介していきます。

1 電子黒板

電子黒板は画像を拡大・縮小表示したり、絵図・音声や動画を取り込んだりすることで、生徒に対して、多様な資料を提供することができるメリットがあります。また、一つの学習内容に関して、様々な観点から資料を閲覧することができると、普通の黒板の板書と比較した場合、より一層イメージが湧きやすく、生徒の興味・関心を高め、知的好奇心を喚起させるきっかけにもなるでしょう。

2 タブレットPC

一人一台タブレットを配布する学習スタイルが推奨されています。とくに、上記の電子黒板と連動させて授業中に活用することで、より効果的に協働学習が実践されることが期待できます。例えば、理科の実験で用いるとしましょう。実験の導入を電子黒板によって示し、実験器具や化学変化等について簡単に説明します。その後、生徒はタブレットPCを活用し、実験の様子や化学変化の過程を撮影し、実験結果をレポートとして整理・分析します。実験結果やレポートも生徒同士で共有できるメリットがあります。また、他の生徒の前で発表する際にも電子黒板とタブレットPCを使用して、共有し合った内容から皆で意見交換し、対話的な学習を通してお互いに思考力・判断力・表現力などを向上し合う効果があります。

3 Clica(クリカ)

Clicaとは無料のWebアプリです。アクティブラーニングとは生徒が能動的に学習に参加することを目的としています。しかし、実際にはなかなか発言しにくい環境であったり、性格的な面で積極的に授業に参加できなかったりする生徒も存在します。そうした問題を打破したのがこちらのアプリです。2016年9月時点で22万人もの人々が活用していることが報告されています。

Clicaでは講義に対するアンケートの実施、意見の投稿が自由にできます。しかも、投稿された意見がリアルタイムで閲覧できるという点が魅力です。講義をする側からすれば、生徒の反応や理解度を即座に確認することができ、次回の講義への改善点が明確になります。いわゆる生徒の形成的評価を瞬時に実践し、指導と評価とを一体化させたツールとも言えます。一方、生徒の側からは講義への要望や意見を伝えられたり、他者との意見の相違を比較出来たりして、能動的に学習に参加しているという自覚が芽生えます。そして、何よりも学習内容を多面的・多角的に考察することができ、探究心や深い学びにつながると予想できます。

ICTをアクティブラーニングに活用する利点は、スピーディーかつ創造的な学びを可能にすることです。これらのツールの活用は、新しい時代を切り拓く人材の育成・創出の実現に大きく貢献するものとみなされています。